心のサポート方法
悩みや不安が続いていると、何から考えればよいのか分からなくなったり、同じことを何度も考えて疲れてしまったりすることがあります。
札幌心の相談センターでは、まず今のお気持ちや置かれている状況、これまでの経緯をうかがいます。そのお話をもとに、どのように進めていくのがよいかを考えます。
1.今のお気持ちや状況をうかがいます
困っていることを、最初から順序よく説明する必要はありません。
話が前後したり、同じ話を繰り返したり、途中で言葉に詰まったりすることもあります。うまくまとまらない部分があっても、そのままお話しください。
現在困っていることだけでなく、これまでの経緯や人間関係、仕事や家庭での状況なども、必要に応じてうかがいます。
話したくないことは、話さなくても大丈夫です。
2.何が負担になっているのかを考えます
同じような悩みでも、その背景や困り方は一人ひとり違います。
考え方や受け止め方、人間関係、仕事や家庭の状況、長く続いている緊張など、いくつかのことが重なっている場合もあります。
お話をうかがいながら、今の負担にどのようなことが関係しているのかを考えます。
3.必要に応じて具体的な方法を取り入れます
話をすることを中心に進める場合もあります。
一方で、考え方を見直す練習、人との話し方や聞き方の練習、緊張をゆるめる方法など、具体的な方法を取り入れることもあります。
どの方法を取り入れるかは、その時の状況やご希望を確認しながら考えます。
様々なカウンセリング方法
札幌心の相談センターでは、受容的カウンセリングを基本とし、次のような方法も取り入れています。
受容的カウンセリング(来談者中心療法)
来談者中心療法では、人には本来、自ら成長していこうとする力があると考えます。
札幌心の相談センターでは、話されたことやその時のお気持ちを、良い・悪いと評価せず、批判もせず、そのまま受け止めることを大切にしています。
その方の立場や感じ方を理解しようとしながら、お話をうかがいます。お話を続ける中で、ご本人が自分の内側にある気持ちや考えを言葉にしていくことがあります。
精神分析的な考え方を取り入れたカウンセリング
現在の悩みと、これまでの経験や人間関係とのつながりにも目を向けます。
話したいことを、その方のペースでお話しいただく中で、それまで意識していなかった思いや考えに気づくことがあります。
また、これまで「なぜこんな気持ちになるのだろう」「なぜあんな言い方をしてしまうのだろう」と感じていたご自身の気持ちや言動のパターンについて、理解が深まることもあります。
考え方を見直す方法(認知療法・論理情動療法)
同じ出来事でも、どのように受け止めるかによって、感じ方が違ってくることがあります。
「~ねばならない」と強く考えていることなど、気づかないうちにご自分を苦しくさせてしまっている考え方がないかを振り返ります。
その考え方が今の状況に合っているか、ほかの見方ができないかを考えます。
行動面から取り組む方法(行動療法)
「人前で強く緊張する」「苦手な場面を避ける」などの反応や行動は、これまでの経験の中で身についてきたものとして考えます。
現在困っている具体的な場面について、取り組めそうな小さな目標を決め、行動を試してみます。
苦手な場面についても、いきなり難しいことから始めるのではなく、できそうなところから段階をつけて進めます。
やってみた結果を振り返り、できたことや難しかったことを、次にどのように進めるかを考える材料にします。
体に感じている感覚に注意を向ける方法(フォーカシング)
まだうまく言葉にできない「なんとなくモヤモヤする」といった体の感覚に注意を向けます。
その感覚を急いで説明しようとせず、どのような言葉やイメージが近いのかを探します。
砂とミニチュアを使って表現する方法(箱庭療法)
砂を入れた箱の中に、ミニチュアを自由に置いて、思い浮かぶ風景や場面を表現します。
言葉だけでは表しにくいことを、形や配置で表現できる方法です。
作った箱庭を見ながら、何を感じるか、何が心に浮かぶか。その時間そのものを大切にしています。
イメージやリラックスを取り入れた方法(イメージ療法・催眠法)
イメージ療法では、リラックスした状態で、心に浮かぶイメージを利用します。
催眠法では、意識がある状態のまま、カウンセラーの言葉を聞きながらイメージを思い浮かべます。途中でやめたいと感じたときは、いつでも中断できます。
必要に応じて、「人前で落ち着いて話す」「人前で楽しく話す」「勉強に集中する」といった、ご本人が希望する内容に合わせた言葉かけ(暗示)を行います。
方法については事前に説明し、ご本人の希望を確認してから行います。
打楽器を使ったコミュニケーションの方法(音楽療法)
ジャンベやタンバリン、カスタネットなどの打楽器を使います。
打楽器の音やリズムで応答し合い、言葉を使わないコミュニケーションを体験します。
主に、人とのやり取りやコミュニケーションについて考えたり、練習したりするときに取り入れています。
人間関係改善プログラム
人との話し方や聞き方、自分の気持ちや考えの伝え方などを、実際に練習するプログラムです。
スピーチトレーニング、ソーシャルスキル・トレーニング(SST)、傾聴訓練などを行っています。
職場や家庭など、実際に困っている人間関係の場面をもとに、必要な練習を考えます。
詳しくは「人間関係改善プログラム」をご覧ください。
心身安定健康法
呼吸法、自律訓練法、筋弛緩法など、心身の緊張をゆるめるための方法を取り入れています。
カウンセリングの中で必要に応じて行う場合と、方法そのものを練習する場合があります。
詳しくは「心の余裕を取り戻す心身安定健康法」をご覧ください。
初めてのカウンセリングについてご不安のある方は、「よくある質問(Q&A)」も参考にしてください。
